ホウツキブログ
2024年11月18日

ここで声楽を習おう!

  発表会は気迫がすごかった(11月1日すみだトリフォニーホール)

当教室は「写真」「お花」などなし、もう修練の場と化している発表会であるが、もう少しお客さんがいてもいいのかもしれないが、各自は自己鍛錬の場で人様を呼ぶ発想がないのかも知れず、それはそれでいいと思うし、家族に内緒で習っている人すらおり、結構うまいのに家族同僚など一切呼ばない、などなど全く結構である。

逆にいつも鍛錬に明け暮れているので、ここは発散の場所にして、親戚友人一同呼んで帰りに錦糸町で大騒ぎする、などと言うのもまたいいと思う。

 声楽は「修行」だし、もうみんな「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ!」な人ばかりで、いやいやうたって楽しいですよ、音楽って本当に素敵ですね、などと今更誰も思えなくなっているのは各自が深い森にはまり込んでいるからであり。そうでないととても上手くならないくらいには声楽は複雑怪奇である。

土建屋:そんないきなりドン引きするようなこと言わないで、声出すって素晴らしい的なこと言わないと、間口は広くですよ。

先生:久しぶりですね。

土建屋:大体更新が遅いですよ。このブログだけで持ってるサイトなんですからね。

先生:ネット屋とこの先このサイトをどうするかについて考えてるんですが、また次6年更新するかどうかなんですが、そうすると70、そこまではやるかなあ。年金もほぼ紅白饅頭レベルですし。

土建屋:ぜひ続行願いますよ。

先生:またリニューアルするにあたり、私はあまり写真などを撮っておらず、ここで募集しますが、イタリアや発表会やらの写真をお持ちの方(楽屋風景などでも)ぜひドシドシメールにお願いします。もしページ刷新するとしたら入れるかもしれません。

土建屋:少し開かれたページにしないと、内輪で盛り上がる感じになると組織は良くないです。

先生:しかし色々な人を教えてきて、さすがに私は教える力はあるのではと思っているので、この先はもっと「人がうたをうたう」を応援していきたいと思います。あそこ行ったら「誰でも」上手くなりますよ、みたいな。

土建屋:実際はどうなんですか?

先生:そんな簡単ではありませんが、声楽には絶大なる頭声がいるんですが、できる人は出来、できない人は出来ない、という「不平等」を是正したいと思っているわけです。頭声に入っていれば無味乾燥なうたでもまあ「声楽」です。

土建屋:それ出来る人は才能ですか?

先生:「才能」だと言って仕舞えばそこまでなんで、そこをひっくり返したりおっくりかえしたりしながら不向きな人も歌えるようにしたいわけです。そここそ私の「仕事」なのではないかとこの頃思いますね。人には一つは「仕事」があると思うのです。それを見つけたらもうとことんやり尽くす、生きてる意味が少しでもあるとしたらここなのかもしれない。

土建屋:はあ・・

先生:寝てませんでした?

土建屋:いや、いいお話なので感動してたのです。

先生:小さい頃から可愛げのない子供でした。中学の頃などもうこんな子供を扶養している親が気の毒になるくらいでしたが、そうなるともっとひっくり返ってあれ買えこれ買えと駄々をこね、でも私はかなり早くから「扶養されていること」に疑問というか、自信がなかったんだと思います。そのくせに働く気もなく、そのまま扶養を旦那に譲渡しましたが、さらに「自信」がなかった。いくらししろーとはいえ他人ですから。「扶養してもらう」に必要なのは「理由」ではなく「自信」です。自立ばやりな昨今、そんな自信がある人はそうそういませんが、例えばすごく美しい、などというのは価値としてありですが、それは自分が決めることで、自分は黒木瞳似だと思ってる幼稚園ママがいましたが(はて?でしたが)それはどうも旦那がそう言っているらしく、いいのです「世界は二人のため」で。煌びやかな「自信」、とうの黒木瞳だって働いているというのに。そこまで自信がないと「病気」あたりを「理由」にしだすので厄介です。いつも不定愁訴気味。扶養されるのに「理由」はいらない、根拠のない(あってもいいが)「自信」一つあればいいのです。まあそういう自信もなくつまり扶養される「資質」に欠けてた私ですが、やっとこさ自分で自分を扶養できるようになったとさ、の巻なのです。

土建屋:パチパチ(力無い拍手)

先生:まあこの教室は何かの吸引力のようなものがあり、磁場になっているような様相です。ここで人生変わっていく人をいっぱい見ていますが、例えば私が初めて「声楽」を習おうとしたら、大手に行ってしまうと思うんですが、ほんと皆さんよくこんな名もしれない教室に飛び込む覚悟、讃えます。でも「良いこと」になったでしょ?いや、なるようさらに努力します。やはり仕事の醍醐味は「ありがとう」の一言なんですよ。

土建屋:そんな牧歌的なお言葉は初めて聞くので、目頭が熱くなりました。私も建て替えに向けて皆さんの笑顔を見るまではやめませんよ。

先生:その「笑顔」は当事者全員の欲に基づくイヒヒ笑いですよ、一緒にしないでくださいね。

 

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